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30代女。地方移住してみた日記。

地方移住した30代女性営業マンの日記。

地方コンプレックスの末、地方にきてしまいました。山内マリコ著『アズミ・ハルコは行方不明』を読んで。

先日のブログで山内マリコさんの本を読んでいることを書きました。

読んだのはコレ

 

アズミ・ハルコは行方不明 (幻冬舎文庫)

アズミ・ハルコは行方不明 (幻冬舎文庫)

 

 

 

 

舞台はさびれた地方都市。

 

同級生はみんなここが好きだ。地元サイコーと恥も外聞もなく言い合って、ネットもせず、実家暮らしに満ち足りている。車選びで個性を表現、休日はショッピングセンターに集合。そんな時間が空いたら何していいかわかんなくてパチンコ。

 

これは、一度は『地元』を出て都会に行くが、大学を辞めて地元に戻ってきたユキオの心の声。

こうやって、引用の為に自分で文字にしてみると、地元を愛する地方の人々に喧嘩を売っているともとられかねない表現にすこしヒヤヒヤします…。

 

ここで山内マリコさんが表現したかったのは、

地元に馴染めず、かといって都会にも馴染めず帰って来て、

でも魂の八割ぐらいをやっぱり都会に残してきてしまった

ここでの生活のこの先に希望を見いだせない、ユキオの欝々とした気持ちでしょう。

 

私の声が書かれているのかと、思わずドキリとしました。

 

私自身、地方出身者です。

地元サイコー、実家サイコーとはいかず、

むしろサイコーに居心地が悪く一刻も早く脱出したいと思っていました。

そして脱出したわけですが、結局こうやってまた、地方都市にきてしまいました。

 

こちらに来るという選択においては、私のこの地方コンプレックスが強く影響を及ぼしました。

 

田舎はヤダヤダヤダ。

そう思う反面、そこから逃げることで、一生この地方コンプレックスから逃れられない。

大人になった今、地方でうまくやれれば、この地方コンプレックスを克服できるのではないか。

そんな気持ちがありました。

 

本当は、逃げる逃げないの問題ではなく、この人と一緒に過ごしていきたいか、過ごしていけそうか、という問題なはずなのに。

 

苦手を克服する努力をするか、得意を伸ばすか。

どちらかというと後者の方が前向きに生きていけると考えていますし、それをめざしています。

ただし、負けず嫌いな性格が私を前者の行動にむかわせます。

勝ち負けで考えてしまうのも私の悪いクセです。

 

そんな判断で始めた生活なので、そこからくる問題がいろいろと発生するのも当然です。笑

 

とはいえ、約1年ここで生活してみて、目論見通り(?)コンプレックスを少しは克服でき始めている自分もいます。

厳密にいうと、強く根付いたコンプレックスは消えませんが、地方生活に対して新たな考えや知見を持つことが出来始めている、と言ったところでしょうか。

 

純粋に面白かったので、同著者の『ここは退屈迎えに来て』を読み始めました。

 

ここは退屈迎えに来て (幻冬舎文庫)

ここは退屈迎えに来て (幻冬舎文庫)

 

 

またもや舞台は地方都市。

またもや、地方コンプレックスな私の心をチクリチクリと刺激します。

封印したい後ろ向きな気持ちをゴリゴリ描写され、しんどくなる…。

あーやっぱ読まなきゃよかった。でも読んじゃう。

 

山内マリコさんも、相当な地方コンプレックスの持ち主だとお見受けします。

(エラそうにスミマセン…

 実際、彼女は地方出身者で、地元でうまくやれなかったという類の話を語っています。)

ただ、ここで私が感じたのは、この地方コンプレックスが彼女の書く原動力となっているという事です。

誰もが抱えるであろう、心の底の微妙な気持ち描く素晴らし描写が、読者の共感をよびます。

コンプレックスの正しい使い方。

 

私の地方コンプレックスをはじめとした山ほどあるコンプレックスも、前向きな原動力として燃やしていきたい。

そんな風に思わせてくれる一冊でした。

 

 

 

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